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  • 執筆者の写真弁護士古賀象二郎

非正規労働者への新型コロナウイルス感染拡大の影響と「同一労働同一賃金」

更新日:2020年9月28日

【執筆した弁護士】

古賀 象二郎(こが・しょうじろう)弁護士

1974年,佐賀県鳥栖市生まれ。一橋大学経済学部を卒業後,民間企業に勤務。神戸大学法科大学院を経て,2009年に弁護士登録。

事務所名:古賀象二郎法律事務所(福岡市中央区) URL:事務所HP

日本弁護士連合会会員・福岡県弁護士会会員 URL:会員情報


                                        

<本日の内容>

1 非正規労働者への新型コロナウイルス感染拡大の影響と「同一労働同一賃金」

                                        

1 非正規労働者への新型コロナウイルス感染拡大の影響と「同一労働同一賃金」

 新型コロナウイルスの甚大な影響のため,「同一労働同一賃金」の話題がマスメディア上であがってくる機会はあまり多くないように思います。しかし,最近のマスメディアで,新型コロナウイルスの経済状況への悪影響の対応として,非正規労働者が雇用の調整弁として扱われ,正規労働者に比べて急速な待遇悪化を被っているとの記事を少しずつ聞くようになってきました。もうしばらくすれば,統計データで非正規労働者が置かれている実態を把握できるようになるでしょう。


 私の弁護士としての立場は,事業主側・労働者側と最初から守備範囲を定めるのではなく,強いて言えば,長期的展望に基づく事業の実現と,そのための労働者の待遇向上など事業に関係する人や物事との調和といったことへの法的視角からの貢献を目指していることは,まずお断りしておきます。

 その上でですが,「同一労働同一賃金」は,非正規労働者を低コストの労働者,有事の際の雇用の緩衝材として扱うことを否定し,正規労働者との間の不合理な待遇差の是正を求めるものです(さらに今回の改正前から,パートタイム労働者と有期雇用労働者について,それぞれ異なる規定で,正規労働者との不合理な労働条件(待遇)の是正が求められていたことも,すでに述べたとおりです。)。困難な状況の今こそ,「同一労働同一賃金」の意義を強調しておきたいと思います。


★同一労働同一賃金について,こちらでさらに詳しく解説しています。

                                        

更新日 2020年9月16日

福岡市中央区 古賀象二郎法律事務所

弁護士 古賀象二郎


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